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おすすめビジネス洋書#3: Clear Thinking by Shane Parrish




毎日私たちは色々な物事について考え、決定し、行動しているが、その「決定」に至るまでの「考え方」は正しいのだろうか、について考えさせてくれる本。自分の下す「決定」は常に自分のバイアスがかかっている。特に、仕事面やライフステージの重要な決定をする際に役立つと思い読み、下記に纏めています。



“Clear thinking” は、より良い決断や、問題解決・コミュニケーションを効率よく効果的にするためのスキルであり、常に意識して磨かなければならない


1. 意思決定する際の脳の動きの「デフォルト*」を理解して、コントロールできることに集中する

  • Inertia default: ずっと同じことやり続ける傾向にある(例:同じ仕事ばっかりやり続けている)

  • Social default: 他の人に期待されることをする傾向にある(例:飲み会だと飲みがち)

  • Emotional default: その時の感情でやっちゃう(例:嫌なメールを見て怒った状態で、そのまま返信する)

  • Ego default: ステータスが欲しい、自信過剰(例:なぜか自信がありマーケティングばかりにお金を投資する、ブランド物が欲しい)

  • 意思決定する際、上記のデフォルトを認識しコントロールできるようにする

  • コントロールできるようになるためには、日頃からコンセプトマップをイメージする、共通メンタルモデルの意識(パレート法則、オッカムの剃刀など)、自己知識のアップデートなどが挙げられている

  • 筆者は、脳がコントロールできない認知バイアスについて「デフォルト」と本の中で定義している


2. 簡易化する

  • 何かを決定するときに(会社のプロジェクトであれ、ゴール設定であれ)、一番重要なファクターは1つだけ。2つ以上一番大事なファクターがあれば、それは“Clear thinking” でない

  • 例:車の買う時に、快適さ、値段、見た目などのファクターの中で一番大事なファクターは何か?→1つのファクターに決定する


3. “Clear thinking” の鍛え方

  • マインドフルネスを練習:自分の考えを観察する力

  • 常に自分の推測について疑問を持つ:この推測は”Fact”に基づいたものか?

  • クリティカル・リーディング:読書をする際に、「そのテキストについて、内容、形式や表現、信頼性や客観性、引用や数値の正確性、論理的な思考の確かさなどを「理解・評価」したり、自分の知識や経験と関連づけて建設的に批判したりするような読み」(引用元:文部科学省


大事なのはわかるのだけど、日々意識するのは大変、、、でも、最低でも「4つの認知バイアスのデフォルト」を意識するのと、メンタルモデルを進化させ続ける意識はできそうだ。仕事でもよくプロジェクトマネージメントのスキルが問われるので、“Clear thinking” を鍛えていきたい。

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